低音楽器の歴史⑤

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2026.05.01

低音楽器の歴史⑤

こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。

今回のテーマは「低音楽器の歴史⑤」です。

前回は、ジャズの現場での「音量問題」を背景に、1950年代に「エレクトリック・ベースギター」が発明され、ポピュラー音楽の低音の主役がコントラバスからエレキベースへと移り変わったお話をご紹介しました。

今回は、エレキベース登場後の低音楽器のさらなる進化と、様々なジャンルで活躍する低音楽器たちについて、このシリーズのまとめとしてお話しします。

エレキベースの進化と多様化

エレキベースは、登場後も様々な音楽ジャンルに合わせて進化を続けます。

ジャズ・フュージョン:ジャコ・パストリアスのような天才ベーシストの登場により、エレキベースは単なる土台(伴奏)楽器から、メロディーも弾きこなす「ソロ楽器」としての地位も確立しました。

ファンク:スラップ奏法(チョッパー)のように、弦を叩きつけて打楽器的なグルーヴを生み出す奏法も生まれました。

ヘヴィメタルなど:より重低音を求めて、弦の数を5本や6本に増やした「多弦ベース」も一般的になりました。

アコースティック・ベースの逆襲?

エレキベースが全盛となった一方で、「コントラバス(ダブルベース)」が消えてしまったわけではありません。 現代のジャズシーンでは、依然としてコントラバスの持つ「木の鳴り」や「温かみのある音色」が深く愛されています。

また、アメリカのカントリーミュージックから派生した「ブルーグラス」というジャンルでは、コントラバスが必須楽器の一つです。ここではチューバのように「ブン・チャッ、ブン・チャッ」とルート(根音)と5度の音を交互に弾く、シンプルながらも力強いリズムを刻む役割を担っています。

雑学:電子の重低音「シンセベース」

1970年代に入ると、楽器の世界にさらなる革命が起こります。「シンセサイザー」の登場です。 特に「Minimoog(ミニモーグ)」という小型のシンセサイザーは、1970年に発売されると、その持ち運びやすさと、太く特徴的なサウンドで瞬く間に世界を席巻しました。

キーボーディストたちは、このシンセサイザーを使って、エレキベースよりもさらに低い、地を這うような重低音(=シンセベース)を生み出せるようになりました。 プログレッシブ・ロックや、その後のディスコ・ミュージック、テクノ、ヒップホップ など、電子音楽の世界では、この「シンセベース」が低音の主流となっていきます。

まとめ:低音は「土台」であり「時代」を映す鏡

5回にわたって低音楽器の歴史を振り返ってきました。

**モノフォニー(単旋律)**の時代には、低音専門の役割はなかった。

**ポリフォニー(多声部)**の発展と共に、音楽の「土台」として人間の声(バス)やオルガンが必要になった。

バロック時代には「通奏低音」が音楽の要となり、ヴィオラ・ダ・ガンバからチェロへと主役が交代した。

オーケストラの発展と共に、さらなる低音を求めて「コントラバス」が定着した。

ジャズの登場で、「チューバ」から「コントラバス」へ主役が移った。

ロックの時代になり、「音量」の問題を解決するために「エレキベース」が発明された。

電子音楽の時代には「シンセベース」が生まれ、今に至る。

このように見てみると、低音楽器の歴史は、音楽が「より複雑に」「より大きく」「より多様に」進化していく過程そのものを表していると言えます。

メロディー楽器が音楽の「顔」だとすれば、低音楽器は音楽の「骨格」や「土台」です。 普段あまり意識して聴くことがないかもしれませんが、ぜひ一度、お気に入りの曲の「低音」に注目してみてください。その曲がどんな時代に作られ、どんな土台の上に成り立っているのか、新しい発見があるかもしれませんよ。

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